【読書343】月経の前だけうつ病になってしまう女性たち―PMDD(月経前不快気分障害)を治す
図書館本。自身のPMSを少しでも改善したいと思って借りてきた。

月経の前だけうつ病になってしまう女性たち―PMDD(月経前不快気分障害)を治す (健康ライブラリー)
- 作者: 山田和男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/11
- メディア: 単行本
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タイトルから、月経前症候群(PMS)に関する記述を期待したのだが、PMSとPMDDは別もの、というスタンスで始まっており、PMSに関する記述はほとんどなかった。
実は、PMSが悪化するとPMDDになる(程度のひどいPMSがPMDDである)という認識でいたのだが、本書を読むとそう言ってしまっていいのか迷う。
本書によれば、PMSは女性のほとんどに起こる症状であり、PMDDは鬱病と同様の精神障害の一種である。
いらいらや情緒不安定、集中力の低下から日常生活に困難をきたすのがPMDDであり、多くの場合、過眠や過食を伴う。
PMDDについては鬱病同様SSRI、選択的セロトニン再取り込み阻害薬による治療が効果的であるという。
一方で、PMSの治療の際には選択肢の一つとなる低用量ピルや漢方薬、食事療法や運動療法などは効果が薄く、婦人科よりも精神科の受診が必要となる。
薬の説明や投薬の手順、治療に当たってはどのような薬を選ぶか、という内容になっており、自身がPMDDの治療中で、主治医の治療方針や投薬方針に疑問を感じているときを除いては、あまり役には立たないかもしれない。
ただ、すでにPMSで治療を受けていて、改善が見られない場合、精神科のドアをたたく一助になるのではないかと思う。
この分野はなぜかオカルト的なものが多く、読む本に非常に苦慮する。
とりあえず、カルシウムでも飲もう。