心ゆくまで崖っぷちで読む本

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【読書173】タンパク質の一生: 生命活動の舞台裏

タンパク質の一生―生命活動の舞台裏」(永田 和宏/岩波新書)

 

タイトル通り、タンパク質の製造から成熟、輸送、品質管理から分解までを一通りの流れで解説する一冊。

 

生化学の知識、最低でも有機化学の知識がないと理解するのは難しいのではないかと思う。

前半部分は教科書のように親切に記されてはいるが、初心者が入門書として読むには専門的すぎる気がする。

逆に、一応大学で生化学を学んだ方にとっては、前半部分は目新しいことが少ないので、少々つまらなく感じるかもしれない。

生化学が好きで、これから学ぼうという大学生や、ある程度自力学習したことのある社会人の方向け、といった感じである。

 

読む人間を選ぶ一冊ではあるが内容はなかなか面白い。

 

●生物は精度の高いものを作るよりも精度が低くても大量に作って使わなかったものは分解してしまうという戦略を取る場合が多い。

 

精度が低くバリエーションに富む中で、意外な効果が発揮される場合もありそうだ。

このほか、ヒートショックプロテイン、品質管理などなど語られており、個人的には学生時代に学んだことの、良い復習になった。

 

この手の本は読むのにどうしても時間がかかるのが難点だ。通勤列車内、しかも片道のみの読書とはいえ結局一週間くらいかかってしまった。

 

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