心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

【読書421】後宮の烏5

ラノベだけど新刊見つけると買っているシリーズ。

後宮の烏5 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏5 (集英社オレンジ文庫)

軽めの本って感想書くのも難しいので、あまりここに記録していない気がするけど、本作は色々思ったことがあって、ネタバレ感想したい。

赤い漆で描かれた女と模様を、寿雪は眺める。三角の模様が女をとりまき、女は笑っている。赤い顔で。 「まわりの模様は炎で、女が赤いのは炎に照らされているからだ。――これは焼かれている女の姿だ」

漆の幽霊の由来が怖い。 深夜に読んでいたけど、このシーンが怖すぎて、読むのやめられなくなった。

麗嬢が香薔の禁術に気づいていた件は、羊舌氏の娘の話が伏線になるのかな。

結界がすんなり破れるはずはないから、もう一山あるよなー、と思って読んではいた。

この場面、正直、もっと激しくてもよかったと思う。 烏妃の軍団とか強いし怖いしストーリー性のある敵なのに、麗嬢のおかげですんなり倒しちゃったよね。

前半の羊舌氏仲間になる、もあっさりだから、もうちょっと膨らませて2巻に分けた方が読み応えがあったんじゃないかな。

霊魂を呼び出せるのは一回のルールだけど、術者一人が相手一人一回なのだっけ?

寿雪が序寧を呼び出せなかった時、過去、すでに誰かに呼び出され済みなのかな?と思ったんだよね。 でも五生は呼び出せたし、過去に誰かがに気づいて序寧の名を特定していたとしたら、五生についても特定していたはず。

術者変更により複数回の呼び出しが可能だとすると、人気の霊魂は術者を変え何度も呼び出された経験あり? 前の方の巻で言及あったかな。

2回目があるとして、呼び出された時の記憶は保持されるのだろうか?

呼び出された時の記憶があるとして、毎回同じことを聞かれてうんざりしている霊魂を想像すると少し面白い。

一冊完結で進んできたシリーズだけど、今回の解決は次巻へ持ち越し。 物語が大きく動きそうな局面である。

筆者によると7-8巻での完結を考えている、とのこと。 なんとなく王道の終幕になるのだろうな、とは、思うんだけど、それはそれで楽しみである。

Amazon Kindleセールで軽めのものを中心に色々買ってしまったので、のんびり読んでいきたい。