心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

【読書423】派遣社員あすみの家計簿 (小学館文庫キャラブン!)

みんな色々な事情があるのは当たり前で、その人の立場なりに身の程を弁えてお金と付き合わなければならないよね、というお話。

本書の主人公のあすみは、危機に直面して初めて自分で考えた。 経済的な面で言えば、最初の会社を辞めずに勤め続けるのが幸せであろう。 けど、そうしている限り、あすみは色々な事に気づけなかっただろうし、ひょっとしたら将来もっと困ったことになったかもしれない。

あすみを28歳という取り返しのつく年齢設定にしたのは、筆者の優しさだろうか。

あすみ自身は派遣社員であることに好意的であるけど、そこがあすみである所以かなぁ。 福利厚生や雇用の守られっぷり、どちらがいいかなんて考えるまでもないと、かつては派遣社員をしていた中年は思う。

先日、友人たちとウェブ飲み会していた時に、友人Aが友人Bに本書を勧めていた。

自分も読んでみて、あれはかなり痛烈な批判だったのでは?いう気いる。

お話の中であり、28歳という若者だからまだ受け入れられるのであるよ。