【読書352】色のない島へ 脳神経外科医のミクロネシア探訪記
色のない島へ: 脳神経科医のミクロネシア探訪記 (ハヤカワ文庫 NF 426)
- 作者:オリヴァー・サックス
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: 文庫
脳神経外科医の作者の島訪問記。
ピンゲラップ島では集団の中に先天性全色盲が一定数発生し、集団で暮らす。グアム島には原因不明の神経病が多発…。島という閉鎖環境で、遺伝病の発生頻度が上がり、様々な風土病となっているミクロネシア。
そんなミクロネシアを訪れた筆者の医学エッセイという位置づけの本書だが…、なんとなく島環境や患者の観察記ぽい。
読了までなんだかんだで2年くらいかかってるんじゃないかな?
報告書然としている文体で会話文が少なく、ページ数以上に長く感じる。とても興味深い内容なのに、長く続けて読めない。そして、注釈がたっぷりついている。 (この辺は単純に翻訳方針の問題もありそう)
2年かかっても挫折せず読み切るのって逆に珍しい。
なんとなくだけど、「オーパ! (集英社文庫)」がちかいかな。
日本の探検系ノンフィクションはエンタメとしてよく書かれてるな、と再認識しました。