心ゆくまで崖っぷちで読む本

中小企業診断士(登録予定)の読書ブログ

【読書462】見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色

配色の本が欲しくてDMMブックスで購入。

テーマ別に3色での配色例が掲載されている配色集。 色の配分を変えた幾つかのパターンが、見開き1ページに1テーマとして載っている。

最近よくパワーポイントを作るので、配色のヒントにできないかと思い購入。

素人でも扱い易いがコンセプトなせいか、割と似た配色が多く感じた。 パステル系がメインなのか、読みにくいと感じる配色も多くて、パワポに応用するには少し難しい。 本書の配色は、基本的に文字を読ませることは想定していないんだと思う。 あくまで失敗の少ないデザイン優先型。

パワポ応用なら、5色くらいで考えた方がいいのかなぁ。 もう少しコントラストの高い配色が見たい。

ウェブデザインかビジネス向けの配色集を探すか…。

社内資料用としては下記も購入してある。

社内プレゼンの資料作成術

社内プレゼンの資料作成術

  • 作者:前田 鎌利
  • 発売日: 2015/07/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓は、読んだ時はあんまり参考にならない気がしていたけど、最近の自分の作ったパワポを見ると、影響を受けてた。 insolble.hatenablog.jp

分かりやすいって難しい。

【読書461】恐竜まみれ―発掘現場は今日も命がけ―

dmmブックスより。

愛好家の間ではダイナソー小林、研究者同士での愛称はファルコン・アイ。恐竜研究の第一人者である考古学者小林快次先生。

大量の書類による申請手続き、予定通りには飛ばない飛行機、今にも落ちそうなヘリコプター、キャンプの周辺を徘徊するクマ…、数々の試練を乗り越えて、目指すは発掘現場、恐竜化石な日々を描いた冒険エッセイだ。

いつもは化石を見て「これは○○という種類の仲間で、これまで発見されている場所は○○。世界的にも非常に貴重な化石と言えるでしょう」などと科学的な感想を述べるのが仕事だ。対して、「化石コレクター」の発言の基準は、自分にとっていかに綺麗か、いかにレア物かというところにあると思う。「化石コレクター」のモードになってしまうと、出て来るのは「スゲー! カッケー!」という感想になってしまう。

この人すごく信用できる感が伝わるだろうか? 恐竜がなんで好きなのかなんて、スゲー!カッケー!が真理だと思う。

敢えて言おう。もし進化の研究をしたければ、恐竜を研究する必要はない。いま生きている生物を対象にするほうが、観察もデータ獲得もうんとしやすいはずだ。

この方にとって、恐竜研究は結果なのだろう。 恐竜好きで化石が好きで発掘したり収集したり観察した結果、新事実が分かる。 純粋に、何かに夢中になれるのは凄い。

恐竜博2019の話が出てくるが、開催前に読みたかった。 2019は言ってないので、代わりに他の恐竜博のパンフレットを改めて眺めている。

クレイジージャーニー繋がり。

insolble.hatenablog.jp

洞窟オジさん

洞窟オジさん

電子書籍アプリとしてはKindleの方が使いやすい気がするが、慣れの問題もある。今のところストレスを感じるほどではないかな。

現段階でなんとなくKindleの方が優れていると感じているのは、下記。

ハイライトの使い勝手 シリーズ物でない場合に書籍を開くのがワンクリック *電池の減りが少ない?

機能的に使いこなせていないだけな気もする。 読んでばかりで、感想アップに繋がってないけど、読んではいるのでゆっくりアップして行きます。

【読書460】Another 2001

Another 2001

Another 2001

ずっと読みたかったAnotherの続編がdmmの70%オフでようやく読めた。

ストーリーとしては割とシンプルで分かりやすい。 夜見山中の3年3組には、ちょっとした呪いがかかっている。 始業式の日に不自然に一つ足らなくなる机。それはクラスに死者が紛れ込んでいるサイン。

死者が紛れ込んだ年、クラスは厄災に見舞われる。 一月に少なくとも1人以上、クラスの構成員かその二親等以内の血縁者が、通常ではあり得ない形で死に続けるのである。

オチが読めるという感想も見かけたけど、それも含めて、次は自分かもしれない恐怖を楽しむのがAnotherだと勝手に思っている。しかし、本作の主人公である想が、事件を目前にして倒れたりはするものの、性格としては落ちて腹を括っているので、怖さは少ない。

作中では自然災害のように扱われている厄災だけど、生じる現象になんとなく性格を感じる。 力が及ぶ範囲が限定的だったり、死者の設定に矛盾が生じていたり、そもそもいないものを設定すると騙されてくれちゃうとか、なかなかにどじっ子感ある。 影響範囲のことを考えると、制約によって局所的に力を強めているのかな。時間の経過やあるいは厄災が途中停止することで厄災自体の力が弱まったりするのかな? そもそも発生が不定期なので、発生させるにはエネルギーが必要で、かつ大量の死者をもって何かを補給しているとかか?

いないものの効果についてもちょっと疑問。 今回の想の件から思うに、判定がかなりシビアというか気まぐれな感じがする。過去の成功例はよく成功できたなという…。 死者についての記憶が薄れることから想像するに、実は4月の早々に死者が死に返るパターンとかだったんじゃないだろうか。 発生していない年も、単に先に死者が死に返ってしまっているだけの時がありそう。 ランダム発生に見えるのはその結果とか。

厄災による致死率ってどのくらいなんだろうか。 なんとなく黒幕感があるあの人なら調べていそう。

ひぐらしの鳴く頃にではないけど、試行回数が増え、抜け道というか対策が編み出され、今回に至ってはキーパーソンである鳴が、死者を死に返したことで、厄災ちゃんは結構なピンチだよねぇ。

例えば鳴が夜見山を離れて、記憶の劣化を防ぐ。 4月の頭に3年3組になったメンバーの全員の写真を見ることで、死者が誰か分かる。 死者がいる場合は鳴が死に返し続ければ、鳴の記憶の保持を強化しつつ、延々と厄災潰せるんじゃ…?

もし、3年3組全員がいないものとして振る舞ったらどうなるんだろうか。 倍の人数になっちゃうの??

初読が8年前。 insolble.hatenablog.jp

Kindleの未読本がようやく110冊をきりそうだったのに、DMMのセールで結局60冊くらい買ってしまった。

半年分の書籍購入のつもりだけど、積読にならないようにサクサク読んでいきたい。

【読書459】破滅の王

破滅の王 (双葉文庫)

破滅の王 (双葉文庫)

パンデミックの話かと思ったら、ゼロ・レクイエムの話だった。

満州事変から敗戦に至るまでの時代、上海、中国を舞台にした歴史SF小説である。 架空の病原菌と生物兵器転用への目論み、各人、各国の思惑が交差していく。

満州国、細菌、生物兵器とくれば、想像つく方も多いと思うが、731部隊の話も出てくる。

内地から派遣された医師、研究者、大陸にある日本の学術機関の職員は、もとは純粋に、医療や防疫の業務、公衆衛生改善のために渡ってきた人々だ。自分が上海を選んだように、大陸に新たな職場を求めたのだ。けれども、日本軍から声をかけられると、とてもではないが断れない。ましてや業務の一部を担うだけなら、あっさりと受け入れてしまうほうが普通だ。

学生時代の講義で、731部隊を取り扱ったものがあった。 自分の身に置き換えた時に、はたして自分は、そのような実験に手を染めずにいられるだろうか?そんな質問があった記憶がある。

おそらく、学生の多くは「倫理に反するし、やらない」という回答だったと思うのだが、本文を読むと、やらないという選択肢が基本的に存在しないことがよく分かる。

命じられた仕事だけをして、それ以外は何も見ない。うかつに物事を訊ねない。知ろうとしない。これが鉄則だった。

軍隊という上位の命令が絶対の中で、自身の保身のためにも疑問に目を瞑る。臭いものには蓋をする。

手を染めた者と染めずに済んだ者の間には、タイミングや場所といった運要素が多分に絡んでいる。 歯車が少しずれれば、自分も同じ立場だったのかもしれない。

倫理の問題ではなく、人とはそういう生物なのだと最近思う。

一方で、自身の感情に蓋をできずに、自覚を持ってしまう者もいる。 そして、蓋をできなかった者は苦悩するのである。

『命令されたのだから仕方がない』。たったこれだけの言葉で、人は自分の心を守れるのだと僕は知ったよ。だってそうだろう。自分を残虐な殺人者だと自覚し続けることなど、訓練を受けていない普通の人間には無理なんだ。

冒頭にはゼロレクイエムと書いたが、コードギアスでゼロが目指した、自信をスケープゴートとしての和平ではなく、ハーモニーで伊藤計劃が描いた、世界を道連れとした自殺に近いのかもしれない。

insolble.hatenablog.jp

最終局面での攻防を蛇足ではないかと感じてしまった。 史実はともかく、そのまま大陸の近傍で最終決戦でもよかったんじゃないかなぁ。

物語の半ばまでの各人の苦悩、思惑、そして行動がとても生々しく、秀逸であるだけに残念である。

上田さんの短編集に、同様に第二次世界大戦前後の上海を描いたものがある。 そちらも面白かった。

insolble.hatenablog.jp

本作が好きな方は獣の奏者も好きじゃないかな、と思う。

【読書458】史上最強の転職者用SPIよくでる問題集

これは読書なのか?

史上最強の転職者用SPIよくでる問題集

史上最強の転職者用SPIよくでる問題集

SPIを受けた人からお前もやってみろよ!と煽られて、とはいえ実際にやるわけにもいかないので、本を借りて読んでみた。 久しく受けていないので、言語問題は初っ端から間違えた。 長文問題は読むのが苦しい。

非言語は基本的に中学生レベルなのでなんとなく懐かしかったんだけど、一問、水の増え方の問題、納得いかない。 バスタブに蛇口からの水を溜めるのであれば、水の量は計量値だと思うんだけど、解法は計数値として書いてあった。単に問題を水にするからいかんと思う。

という話を貸してくれた人にしたらすごくめんどくさい顔をされた気がしました。

子供のドリルで、鉛筆を使ったら何本残っているか?の出題に対する違和感と同じです。

英語問題がついていて、以前よりは遥かに分かるとはいえ、結構わからない問題も多く、ショックである。 数的推理とか楽しくて割と好きだったなー。組合せとか地味に苦手である。