心ゆくまで崖っぷちで読む本

多読してTOEIC430点から630点を目指すブログ

小説

【読書341】作家の収支

たまには話題の本から。 作家の収支 (幻冬舎新書) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/11/28 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る 本書のスタンスは非常にわかりやすい。 本書の内容は、小説家という仕事をする個人が、どの…

【読書339】校閲ガール アラモード

図書館本から宮木あや子さん。 校閲ガール ア・ラ・モード 作者: 宮木あや子 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2015/12/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 前作「校閲ガール」の主人公、オシャカワこと河野悦子の周辺人物を…

【読書337】喉の奥なら傷ついてもばれない

図書館本で宮木あや子さん。 喉の奥なら傷ついてもばれない 作者: 宮木あや子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/10/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 機能不全家族で育った少女が大人になった時、彼女たちはいったいどんな夫を選び、ど…

【読書334】帝国の女

宮木あや子さん「帝国の女」の感想。「野良女」のセルフオマージュ的作品。

【読書321】森に眠る魚

「森に眠る魚」(角田光代/双葉社) 1999年に起きた文京区幼女殺人事件をモチーフに、「お受験」に直面した母親たちの狂瀾を描く。 あけっぴろげな性格でヤンキー感ただよう繭子、美人で明るく叱らない子育ての千花、臆病で慎重派の瞳、裕福な奥様だけど自分の…

【読書320】高原王記

「高原王記録」(仁木英之/幻冬舎/ひたちなか市図書館所蔵) 武によって民を守ることに多大な功績を挙げたものは英雄となり、苦しい修行の末に“中有の脱皮”を成し遂げたものは聖者となる。 聖者や英雄の中でも、試練に打ち勝ったごく一握りは精霊と盟約を結び…

【読書318】【読書319】天皇の料理番(上)(下)

「天皇の料理番・上」「天皇の料理番・下」(杉森久英/集英社文庫) 宮内省大膳職司厨長(料理長)秋山徳蔵。大正期から昭和期に生きた料理人であり、日本における西洋料理、特にフランス料理の第一人者である。本作の主人公は「秋沢篤蔵」は秋山徳蔵の経歴を…

【読書317】不連続の世界

「不連続の世界」(恩田陸/幻冬舎) 中性的な雰囲気で捉えどころのない音楽プロデューサー多聞を主人公に、時代を変え、場所を変え、トラベルミステリーのエッセンスを加えたセミオカルトな短編が5編が収録されている。 ◆木守り男 まだ二十代だろう、多聞と友…

【読書318】あやかし草子 みやこのおはなし

「あやかし草子 みやこのおはなし」(千早茜/徳間書店/ひたちなか市立図書館書蔵) 「おとぎのかけら」が西洋童話をモチーフにした現代劇だったのに対して、日本の妖、怪異をテーマにした時代劇が本作だろうか。妖を奇怪とは感じても、驚異とは思わない。人…

【読書312】ゴーストハント 7 扉を開けて

「ゴーストハント 7 扉を開けて」(小野不由美/幽BOOKS/ひたちなか市立図書館書蔵) 思うにゴーストハントシリーズは、大きく二つに分けられる。学校の怪談、と、館の怪談である。 最終巻である本作は、学校を舞台にした館の怪談、といえるのではないだろうか…

【読書311】ゴーストハント6 海からくるもの

「ゴーストハント6 海からくるもの」(小野不由美/幽BOOKS/ひたちなか市立図書館書蔵) 「代替わりの時に、死人が続く」。 能登の海の近傍に佇み、一族で会員制の料亭を営む吉見家には、そんな呪いが言い伝えられていた。 先代のときも、先先代の時も、多くが…

【読書309】営繕かるかや怪異譚

「営繕かるかや怪異譚」(小野不由美/角川書店/ひたちなか市立図書館書蔵) 怪奇現象との共存。それはありえるのだろうか。 気にしなければいいとはいっても、気になるから怪奇なのだ。家鳴りも木の継ぎ目が軋む音、と納得してしまえばそこに妖怪や怪異の入り…

【読書308】ゴーストハント5 鮮血の迷宮

「ゴーストハント5 鮮血の迷宮」(小野不由美/ひたちなか市立図書館書蔵) 元首相の所有する屋敷で「謎の失踪者」が発生した。しかもそれを捜索にしにきたものの中からもさらなる失踪者が出ているという。 調査のためにSPRと集められたその他いつものメンバー…

【読書303】ゴーストハント4 死霊遊戯

「ゴーストハント4 死霊遊戯」(小野不由美/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵) 前巻に引き続き学校が舞台となる本作。 科学的解決、本格ミステリー調の古い怨霊、超能力ときて本作のテーマは呪いだ。 2巻目に続いて、正統派のゴーストバスター…

【読書292】ゴーストハント3 乙女ノ祈リ

「ゴーストハント3 乙女ノ祈リ」(小野不由美/ひたちなか市立図書館書蔵) 私立湯浅高校という女子校から依頼が舞い込んだ。曰く狐狗狸さんによる狐憑きに美術準備室の幽霊、部室のポルターガイスト現象と学校で怪異が連続しているという。 実際に調査に向か…

【読書285】ゴーストハント2 人形の檻

「ゴーストハント2 人形の檻」(小野不由美/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵) 心霊現象に関する調査を行う、渋谷サイキックリサーチ。 その事務所に一件の依頼が舞い込んだ。 曰く「古い一軒家に引っ越してから、何となくおかしい。物が消え…

【読書284】ゴーストハント1 旧校舎怪談

「ゴーストハント1 旧校舎怪談」(小野不由美/メディアファクトリー/ひたちなか市立図書館書蔵) 今はもう使われていない「旧校舎」。 その舞台だけで、なにか怖い話が眠っている気がする。 幽霊の正体を科学的に分析する。 しかし、科学的分析では謎として残…

【読書269】福袋

「福袋」(角田光代/河出書房新社/ひたちなか市立図書館所蔵) 開けてみるまで、中に入っているのが福なのか鬱なのかわからない。人は福袋のようなものを持って生まれてくるのかもしれない。本書は8編の短編集である。 預けられた箱、家の前に放置された紙袋、…

【読書265】H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ

「H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ」(岡田晴恵/ダイヤモンド社/ひたちなか市立図書館所蔵) 鳥インフルエンザH5N1型。主に呼吸器系に疾患をもたらす弱毒性のインフルエンザとは異なり、H5型のインフルエンザウィルスは強毒性を示す…

【読書264】泥ぞつもりて

「泥(こひ)ぞつもりて」(宮木あや子/文藝春秋/ひたちなか市立図書館所蔵) 清和、陽成、そして宇多…。平安時代前期、三人の天子の影にあった後宮の女たち。 そこに藤原家の思惑も絡み合って、濃密な時の流れる愛憎劇である。 短編形式でまとめられているが、…

【読書256】ガラシャ

「ガラシャ」(宮木あや子/新潮社/ひたちなか市立図書館書蔵) 細川ガラシャ。戦国時代から安土桃山時代にかけてのキリシタンとして著名な人物であるが、本書は細川ガラシャ、というよりは、明智玉子の物語である。キリスト教徒であった彼女、ではなく、彼女の…

【読書250】パピヨン

「パピヨン」(田口ランディ/角川学芸出版/ひたちなか市立図書館書蔵) すごく久しぶりの田口ランディさん作品。 スイス生まれの異端の精神科医、エリザベス・キューブラー・ロス。終末医療の先駆者でありながら、霊的な思想家であったため、医科学の世界を追…

【読書245】パンデミック新時代

「パンデミック新時代―人類の進化とウイルスの謎に迫る」(ネイサン・ウルフ/NHK出版/ひたちなか市立図書館書蔵) パンデミック。病害の世界的な流行を指し、爆発的感染、とも訳される。 エボラ出血熱の感染者が過去最大となり、アフリカ以外の国で感染者が見…

【読書243】校閲ガール

「校閲ガール」(宮木あや子/KADOKAWAメディアファクトリー/図書館) 久しぶりに宮木あや子さん作品。 タイトルの通り、主人公の河野悦子は出版社で校閲の仕事をする校閲ガール。ファッション紙をこよなく愛し、ファッション紙編集部への異動を夢見ながら、ひ…

【読書224】八日目の蝉

「八日目の蝉」(角田光代/中公文庫) 「自分の愚かな振る舞いを深く後悔するとともに、四年間、子育てという喜びを味わわせてもらったことを、秋山さんに感謝したい気持ちです」(346ページ) 不倫の末に堕胎、子供を産めなくなった女、希和子。 希和子の不倫…

【読書222】少女ポリアンナ

「新訳 少女ポリアンナ」(エレナ・ポーター/角川文庫) 「嬢さんは何でも苦労なしに嬉しくなれるみたいよね」 ナンシーは一言い返しながらも、何もない屋根裏の小部屋を見た時の、ポリアンナの勇敢な態度を思い出し、胸が詰まりそうだった。 ポリアンナは低…

【読書210】スクリーミング・ブルー

「スクリーミング・ブルー」(藤木稟/集英社/岡崎市立図書館所蔵) 藤木稟作品が読みたくなって図書館で借りてきた一冊。 現代沖縄を舞台に、本土からの二人の刑事、久義とプロファイラー夏目が少女連続殺人事件を追うゴシックファンタジー 。 殺された少女ら…

【読書209】チーム・バチスタの栄光

「チーム・バチスタの栄光」(海堂尊/宝島社) 今更ながらに大人気医療ミステリ。各所のレビューでの評点も高く、期待して読んでみた。 うーん…。大人気作品なんだよね。 個人的にはミステリじゃなくサスペンスとして読みたかった。いっそサイコホラー。 前半…

【読書208】今日もごちそうさまでした

「今日もごちそうさまでした」(角田光代/アスペクト/岡崎市立図書館所蔵) タイトル通り食にまつわるエッセイ集である。 一言に「食」と言っても、「食事」にまつわるもの、「食文化」にまつわるもの、「調理」「料理」にまつわるものなど実に様々で同じ「食…

【読書191】ペンギンの憂鬱

「ペンギンの憂鬱」(アンドレイ・クルコフ/新潮クレスト・ブックス) ウクライナの首都キエフ。 ガールフレンドに出て行かれた売れない小説家のヴィクトルは、潰れかけた動物園から皇帝ペンギンを貰い受ける。 新聞社の編集長に依頼されたのは、得た仕事は死…